ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在している、国際派B-BOYのHideです。
最近ブログ更新してませんでした。何卒お許しくださいませ。
さて、最近は新しい住まいや、新しい職場での生活に慣れ、基盤が出来上がったところでございます。
クビにされシェアハウスのオーナーにいびられ、傷付いた日々はそうよここでの生活に出会う為の人生がくれた大切なレッスン。今素敵なキッチンハンドになります。by松任谷由実。
そうです、今私はパースのローカルレストランでキッチンハンドとして働いている訳ですが、ここオーストラリアは完全なる実力主義で、結果を出せない者は即クビです。
ワーホリビザで来てる人は、たいていカジュアルポジション(日本で言うバイト)で雇われる訳で、そういうポジションって簡単に切られちゃいます。そんでいい人がいたらまた採用して、って感じです。
オーストラリアにワーホリ来てる人の色んなブログとか見てましたが、キッチンハンドとはかくあるべきや、という心構えについてmention(言及)しているブログが無かったので、今ここにキッチンハンド虎の巻を書き記します。
そもそもキッチンハンドって?
名前の通り、キッチンでシェフの
主な仕事は、
・皿洗い
・調理補助(食材の仕込み、具材のカット等)
・キッチンの清掃、整理整頓
まぁこんなところです。言うたら、キッチンカーストの中で最底辺に位置します。
僕の仕事は洗えども洗えども無限に増殖する洗い物の始末と、トマトのダイスカットをひたすら量産するのがメインの業務です。
その他、お肉を真空パックしたり、かぼちゃとかのペースト等を規定のグラム数計量したものやパスタやニョッキを一食分ずつ容器に詰めたり、基本的にシェフからの命令は絶対遵守って感じです。
今の僕、トマトのダイスカット作るの超絶早いですよ。職人技です。今日指切っちゃったけどね。テヘッ☆
なお、厨房での仕事なので、ウェイター等接客の仕事に比べて英語力を必要としないことや、割とハードな仕事なので人の入れ替わりが激しいということもあり、ローカルジョブの中では比較的ゲットしやすい仕事だと思います。
キッチンハンドには何が求められるの?
もう、兎にも角にも一つしかありません。それは、
早さ
です。
むしろそれ以外いりません。
繰り返します。
早さ
です。
ここオーストラリアでは、水場に高圧のジェット噴射機がついてます。それでガガガッて汚れを洗い流して食洗機にポイーです。以上。洗ったという事実だけで十分です。
日本みたいに、汚れを全部洗わなくちゃいけないとか、そんなん全くないです。汚れすぎてたら「もっかい洗って」って言われるだけです。それよりも、ちんたらやって洗い物が大量に溜まってる方が罪です。重罪です。どれくらい重罪かと言ったら職を失うに値するレベルで重罪です。
なんならジェット噴射無しで食洗機に突っ込んでもいいくらいです。
鍋とかに汚れがこべりついて中々落ちない時は、水につけておいて次のシフトの人に託しましょう。鍋洗ってる間にあっと言う間に皿が溜まっていきますよ。
食材のカットも、早さ重視です。
等間隔にとか、この部分だけ千切って、とか考えちゃうけど、そんなの考えてたら「次週以降お前のポジションは確約出来ない」って言われます。
65グラム計ってって言われても、彼らが65グラムちょうど使うなんてありえません。
プラマイ5グラムの誤差なんて当たり前よ。
ポイントは、効率主義、実力主義のオーストラリアで、如何に日本的価値観を捨てられるか、というところにあります。我々日本人はどうしても丁寧な仕事をやろうとしますからね。それが美徳でもあるのでしょうが、生き残る為には己の武士道を曲げることも必要です。
郷に入れば郷に従えならぬ、豪に入れば豪に従えってやつです。山田君、座布団十枚。
かつて人気の観光地の超人気レストランでキッチンハンドの仕事をゲットしたにも関わらず、妖怪高速皿洗いの出現によってわずか二日でクビになった僕。
それにもめげず、なぜ通用しなかったのかを考え、土地を変え策を変え、何の因果か再び同じ職種で返り咲き、今や裏から厨房を支配するキッチンハンドの頂点として君臨しています(嘘)。
これからローカルジョブを探そうとしている人、すでにローカルジョブを見つけた人、キッチンハンドになりたい人、キッチンハンドをクビになりそうな人、もしくはalready firedな人、その人達全てにとって僕が生きてきた軌跡が僅かでも糧になるのであれば、フリーマントルで流した涙も無駄ではありません。
それでは今回も読んで頂き、ありがとうございました。
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